<テッポームシ>2025年06月09日

 写真の手前はテッポームシにやられたサクランボの木です。その向こうの昨年植えたまだ小さいサクランボや、さらに向こうのプルーン、ブルーベリーの葉が茂っているのに対して、これは葉が出る前の段階で止まってしまい、残念ながら今年はこのままで終わりそうです。
 テッポームシとはカミキリムシの幼虫のことで、果樹の幹の根元に穴を開けて幹の中を食い荒らすため、放置すると木が死んでしまいます。昔の農家さんは強い殺虫剤を使って予防していたそうですが、近年は禁止されたため、気をつけないとこうなります。
 3年前には、今は何とか復活したプルーンがやられました。その時は素人の私には原因が全くわからず、何故今年のプルーンは葉が出るのが遅いのだろう、などと呑気に構えていましたが、5月中旬になっても全く葉が出ないのでさすがに異変に気付き、詳しい人に見てもらって、あわててテッポームシ専用の殺虫剤を使いました。その方は、復活するのは難しいかも、と言っていましたが、一部の太い枝は死んでしまったものの、全体としては生き延びて、昨年、今年と少しずつ実や花が増えてきています。
 環境やヒトの健康のためには殺虫剤を使わないに越したことはないのですが、このサクランボも放置すれば死んでしまうし、詳しい人の見立てでは「まだ生きているようだ」とのことだったので、先月、同じ薬を使ってみました。その後、特に変化は観察されませんが、来春、不安な気持ちで葉が出るのを待つことになるのでしょう。